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ヒラリークリントン氏をテロ支援者警戒リストに

Russia Shockingly Adds Hillary Clinton To Terror Sponsor Watchlist

2016年1月22日

ロシア連邦保安庁(FSB)によると、本日ヒラリー・クリントン国務長官をテロ支援者警戒リストに入れたという。同氏が集める大統領選挙資金の大口献金者の中に、パキスタン諜報部(ISI)の幹部で、中東におけるイスラム・スンニ派テロリストへの巨額の資金援助を行っていると思われる人物がいたことが調査によって発覚したためである。

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ロシア政府は2011年より、テロリストの資金洗浄や提供を行う個人や団体のリスト公開を始めた。ヒラリー・クリントン氏は、警戒リストに入った初めてのアメリカ政府要人となる。このことは、必ずしも同氏と犯罪とを直結するものではないが、ロシア連邦保安庁によると、同氏の行動と交友関係に「重大な懸念」があるという。

先週テキサス州バーモントでヒラリー・クリントン氏の選挙資金パーティーが行われた。イスラム教徒の支持者250人がパーティーに出席したが、その会場となった家の持ち主が、ビジネスマンのムハンマド・タヒール・ジャヴド氏で、ヒラリー氏に50万ドルを献金これは今日までに彼女が獲得した大口献金者上位5人の中に入る金額である。

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写真上中央が、ヒラリー・クリントン氏とムハンマド・タヒール・ジャヴド氏

ヒラリー・クリントン氏の大口献金ムハンマド・タヒール・ジャヴド氏は、以前からロシア連邦保安庁が、パキスタン諜報部員およびテロ支援容疑者として特定していたという。ジャヴド氏は、1989年ビル・クリントン政権時に渡米し、以後25年間にテキサス州を中心として米南部に小売店を展開、その他様々な業界にも進出し「帝国」を築き、アメリカ及びパキスタンで最も力のあるムスリム実業家となった。

 連邦保安庁諜報部によるジャヴド氏の事業成功の裏には、パキスタン諜報部とメキシコ麻薬組織との密接な関わりがあるという。パキスタン諜報部員としての、ジャヴド氏の「任務」とは国際的なイスラムテロリストたちを支援する事であるが、昨年発覚したジャヴド氏が関わったとみられる事件がある。

アラバマ州ガーデンデールにて、17名の容疑者がフードスタンプ用に発行されたETBカード(デビットカードのようなもの)を不正に店で使用し、資金を電信送金にてイエメンで活動するイスラム国のメンバーに送金したとみられるものである。

その詳細はステーツ・オブ・アラバマでも最近報道されたが、事件で使用され、その後警察の手入れを受けた11店舗すべてがジャヴド氏のグループ系列店であったという。

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