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サウディ・ビンラディン社の労働者たちが社のバスに放火

Saudi Binladin workers burn company buses in Makkah | Veterans Today

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2016年5月1日

土曜日(4月30日)の夜、メッカにてサウディ・ビンラディン・グループの所有するバスが何台も放火された。

メッカの民間防衛組織の報道官であるナイーフ・アッシャリーフ少佐によると、土曜日の深夜に火災は消防隊によって鎮火され、負傷者はいなかったとの事である。

今回の放火事件は、ビンラディン社が50,000人の外国人労働者との雇用契約を打ち切り、彼らに出国ビザを交付した翌日に起こったものである。

同社員の間では現在、数ヶ月間給料が支払われていないことや、大規模な一時解雇の発表がなされた事などに対し、不安の声が高まってきているという。

ビンラディン社はこれらの一時解雇の説明に関して、一切声明を発表しておらず、今回一時解雇されるのは、現場の技師や溶接工、鉄筋工といった人々で、彼らの多くは未払い分の給与が支払われるまで一時解雇を受け入れないとしている。

湾岸諸国に本拠を持つ建設会社は、原油価格の下落によって、政府による公共事業プロジェクトの停止や工費支払いの遅延などが発生しており、現在大きな損失を被っている。

サウディ・ビンラディン・グループは世界最大の建設会社のひとつであり、1931年創業、ジッダに本店を持つ。同社はサウジアラビア国内の道路やトンネル、空港、大学、ホテルの建設など、重要な国家事業に携わってきた経緯がある。