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シリアの交渉決裂すれば侵攻する、アメリカートルコ

US – Turkey eyeing military operation in Syria against ISIS if peace talks fail | Veterans Today

Russia, US agree to have 2 rebel delegations at Syria peace talks - reports — RT News

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米副大統領ジョー・バイデン氏は、シリアにおいて政治的解決が困難な場合、トルコと共に軍事行動を行う準備があることを表明した。加えて、クルディスタン労働者党(PKK)はイスラム国と同様に、トルコにとっては脅威であるとの認識を示した。

トルコ首相アフメト・ダウトオール氏と話合ったバイデン氏は、上記の事柄については共有できたが、シリア北部の反政府組織クルド民主統一党(PYD)については見解が分かれたという。PKKとPYDには違いがあるとするバイデン氏に対して、ダウトオール氏は「両組織に違いがあるとする人は、シリアからPKKの武器がトルコに流れてくる事を認識していない」とロイター通信に述べた。

トルコ側は、シリア北部のクルド人はトルコーシリア国境間の回廊地帯にクルド人独立国家を樹立しようとしており、その際にトルコ国境付近の領域も接収されるのではないかと危惧しているという。「クルド民主統一党(PYD)はシリア政権と協力しているテロリスト集団であり、イスラム国と戦っているからといって正当な組織であるとは言えない」とダウトオール氏は続けた。

トルコは昨年7月末にシリア北部のクルド人地区にPKK戦闘員が潜んでいるとの事で爆撃を行っており、クルド側は爆撃は少なくとも4度あり、一般市民にも死傷者が出たと述べている。

イスラム国との戦いにおいて、シリア北部のクルド人勢力は効果的な役割を果たしており、戦闘の他シリア北部の国境を閉鎖し、外からのイスラム国戦闘員の流入を防いでもいる。

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また、ジュネーヴで開かれる予定のシリア和平交渉について、ロシアとアメリカは交渉に参加すべき反政府組織の選定において合意に達した

これまで、アメリカ側はサウジアラビアが支援するジャイシ・アルイスラムを代表者として提案していたが、ロシアはこれに反対し、より穏健派であるというカドゥリ・ジャミール氏(シリア前副首相)とサレハ・ムスリム氏(PYD共同代表)を推薦していたが、今回ロシア・アメリカ両国はそれぞれの交渉参加を認める事で妥結点に至った。