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中国研究所内コロナウイルスのサンプルを破棄

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China Admits to Destroying Early Coronavirus Samples But Insists It’s Not a Cover-up - Stillness in the Storm

中国政府は金曜日、国内の研究所で保管されていた、初期型コロナウイルスのサンプルを破棄したことを認めた。しかし、中華人民共和国国家衛生健康委員会の代表であるLiu Dengfeng氏は、これは隠蔽の試みではなかったと述べている。

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中国人医師 Shi Zhengli 博士は、2014年に米国内にて、医師たちと共同でコロナウイルス・プロジェクトに取り組んでいた。しかし、後にこのプロジェクトは、アメリカ合衆国国土安全保障省(DHS)によって「リスクが高すぎる」とのことで閉鎖された。

米国でのプロジェクト閉鎖後、Shi Zhengli 博士は中国の武漢で研究を続けた。博士は、ラルフ・ S・ バリク博士と共に、2015年のネイチャー・メディシン誌(Nature Medicine)に論文を投稿した。
論文は、コウモリを宿主とするコロナウイルスが、人に感染する可能性について書かれている。

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またこの論文は、博士らのプロジェクトへの、アメリカ合衆国保健福祉省(HHS)からの出資が取り消された直後に投稿されたものである。

2014年に HHSは、ノースカロライナ大学チャペルヒル校に書簡を送り、そこでプロジェクトへの出資を取り消すことを通達している。
ラルフ・S・バリック博士の名は、この書簡内で確認されている。

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米国内でのプロジェクト閉鎖後、中国はこのプロジェクトをさらに進め、武漢ウイルス研究所で研究を続けた。 Shi Zhengli 博士の研究再開後の論文では、博士らがウイルスの分離に成功し、異種間での感染実験に進んでいることが書かれている。