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米駆逐艦ドナルド・クック、露軍最新電子兵器により2度目の航行不能となる

“Destroyed” US Warship Donald Cook In Baltic Sea Refuses Russian Offer Of Help

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2016年4月14日

ロシア国防省によると、今週、ロシア軍の最新電子防衛兵器によって、アメリカ軍のアーレイ・バークミサイル駆逐艦ドナルド・クック(DDG-75)が航行不能に陥ったという。この事態は、ここ2年間で2度目となる。航行不能となった同艦に対し、ロシア軍のバルチック艦隊所属の特別作戦艦がポーランドの海港まで牽引するとの申し出に対し、アメリカ海軍は応答しなかったという。

2014年4月にも、ドナルド・クックが黒海での作戦遂行中にロシアの領海を侵犯した為、上記のロシア軍の電子防衛兵器によって航行不能となった。ルーマニアの海港まで牽引され引き返した同艦の海兵隊27名は、その後アメリカ海軍に除隊を申し出たという。

 その1年後の2015年3月、再度黒海にて米海軍のアーレイ・バークミサイル駆逐艦ロス(DDG-71)が領海侵犯をした為、電子兵器を搭載した露軍戦闘機が発進したが、この時米海軍の駆逐艦ロスは退却した。これについて、露海軍高官は「2014年4月、露空軍戦闘機スホーイ24(Su-24)に搭載された電子兵器によって、ドナルド・クックの全電子機器が強制停止させられ航行不能に陥ったことを、米軍は覚えていたようだ」と語ったという。


USS Ross in the Black Sea: May 30, 2015

 さらに同2015年3月、露海軍の潜水艦は米海軍航空母艦セオドア・ルーズベルト(CVN-71)に対し電子攻撃を行ったところ、セオドア・ルーズベルトは一般大衆が驚きを持って眺める中、1週間もの間イギリス沿岸で停泊せざるを得なかったという。

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 今週、航行不能となったドナルド・クックに関しては、バルト海カリーニイグラードの露軍港付近にて、「戦闘的工作」を始めた為、露軍は再度、最新電子防衛兵器にて対応せざるを得なかったという。

この露軍の電子防衛兵器は、マグラブ・テクノロジーに基づいている。同テクノロジーはイラン人核物理学者メヘラン・ケッシュ氏が開発したものである。ケッシュ氏は2012年、米国オバマ大統領宛に以下のような内容の私書を送っている「このテクノロジーを用いた防衛兵器が効果的に使用されれば、米国の航空母艦の電子機器は停止し航行不能となり、艦上に搭載されていますF16やF18も飛行不能となるでしょう。再度電子機器を起動させるには、全ての配線をしなおさなければなりません」

 

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今週の月曜日(2016年4月11日)のドナルド・クック米駆逐艦の領海侵犯行動は、電子機器を「最配線」し再度試行したものとみられるが、結果は同じであったと、ロシア国防省の専門家は述べる。

火曜日(4月12日)、バルチック艦隊所属のKaー27へリック・ヘリコプターが航行不能となったドナルド・クックに牽引援助のため接近すると、艦の小砲が照準を合わせてきた為、艦司令官は2機の戦闘機を発進させたという。


U.S. Navy ship encounters aggressive Russian aircraft in Baltic Sea