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サウジアラビアーシリアへ軍事侵攻か

Saudis provide cover for Turkey to start military operation in Syria | Veterans Today

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2016年2月5日

タス通信によると、対イスラム国の名目の下、サウジアラビアがトルコ軍を支援し、シリア・アサド政権打倒の為、シリアへ軍事侵攻を行う可能性があるという。

2月4日、ジュネーヴでのシリア和平交渉が進展しない中、サウジアラビア防大臣アハマド・アシーリ大将は、サウジアラビア軍はアメリカ主導の連合軍と合流し、シリアへ地上部隊を派遣する準備があると述べた。この声明は、米国防省長官アシュトン・カーター氏によって歓迎された。またガーディアン紙によると、1000名単位のサウジアラビア特殊部隊をシリアへ派遣し、トルコ軍と共同で作戦を行わせる可能性があるという。

ロシア科学アカデミー東洋学研究所主任研究員であるウラジミール・アクメトフ氏は、サウジアラビアの意図はイスラム国の鎮圧ではないという。アクメトフ氏によると、2月4日にロシア国防省広報官が、トルコが軍備を国境に集中させており、シリアへ軍事侵攻を行うのではと懸念を示したことも含め、サウジアラビアは、イスラム国と戦う事よりも、むしろシリアの反政府武装組織を支援するという意図の方が強いのではないかという。要点はサウジアラビアにしろトルコにしろ、両国ともシリアのアサド政権転覆という目的を隠している事だと述べた。このようなシリアへの軍事侵攻の懸念が高まったのは、ロシアの空爆支援を受けたシリア軍が、イスラム国に対して攻勢に出てからのことである。このような事からも知れるように、サウジアラビアの意図とは、対イスラム国連合軍の侵攻に乗じてアサド政権を攻撃する事であるという。

また、サウジアラビアとトルコにとって、アサド政権のシリア軍が都市ラタキアを奪還したことは、両国にとって認めがたい事であったという。シリア軍が、重要地点であるラタキアから武装勢力を追い出した事で、現在すでに次の都市アレッポ解放の段階になっているという。

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 サウジアラビアはトルコに対して、物資・武器・資金の援助を行う事ができ、また国王直属の国家警備隊から兵士数千名を派遣する事も不可能ではないとアクメトフ氏は述べた。

政教研究所所長アレクサンダー・イグナティンコ氏によれば、サウジアラビアとトルコは和平交渉開始以前から、今回の共同軍事侵攻を計画していたのではないかと見ている。サウジアラビアは、シリア紛争を外交や政治を通じて平和裏に解決する気はないので、ジュネーヴの和平交渉へサウジが送り込んだ反シリア政府の代表団(ジャイシュ・アルイスラム)は、何とか交渉を決裂させようとしているという。

イグナティンコ氏の見方では、サウジアラビアは現在イエメンで戦争を行っているので、トルコに物資や資金援助はできても、シリアに兵士は派遣できないのではないかとし、またトルコの狙いとしては、今後アメリカ主導による連合軍がシリアへ軍事侵攻することになれば合流し、最終的にはトルコ国境付近にあるシリア北部、及び北西部の領土を手に入れることではないかという。

 

 

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